チュニジア 北アフリカの民芸と農産加工品

オリーブの木のキッチン用品 ご注意

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型番 olive
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SOLD OUT
木材の性質上、傷や小さなひび割れ、修復したあとや、虫食い跡がある場合がございます。 これらは、不良品扱いとはなりませんので、ご了承ください


■チュニジアのオリーブの木の特徴
チュニジアのオリーブの木の製品は、古木をそのまま削り出して作っているため、形や大きさ、趣が一点一点異なります。
また節、小さな亀裂や溝、木のうねりがある場合もありますが、自然素材の個性、素朴な手作り品の暖かみとしてご理解の上、何卒了承ください。

北アフリカのチュニジアのオリーブ産業は古代から今日まで「北地中海」を支えています。オリーブの木工雑貨も大量にイタリア、スペインを主に欧米に輸出され、近年日本への輸出量も増加しています。
チュニジアならではの木目のすばらしい、樹齢300-800年の木が用いられます。オリーブの実を食し、オイルを製造するため、生産性のある木は法律上許可がない限り伐採はできません。

またオリーブの木は10cmの太さに育つまで約20年もかかるほど大変貴重、加工が可能な樹齢300年以上の木は年々減少し、「高価」な木材となっています。
オリーブの木は材木として育てられた木ではありません。それ故に長い年月の間に厳しい自然と共に育った複雑で自然美アートともいわれる木目が特徴です。

切り倒したものをすぐ加工はできません。
2年の天日干しまたは1か月の塩漬けと数か月の乾燥炉にいれて、水分度15%以下におとしてから加工します。

■使い始め
オリーブのキッチン用品は未塗装の無垢の木そのままで、塗装をしておりません。 その代わりに食用オイルを塗っています。
これは木目を美しく見せる効果と、お客様の手元に届くまで木の乾燥を防ぐためです。
ご使用になる前に、食器用の中性洗剤で一度洗ってからお使い下さい。洗うと、色が少し白っぽくなりますが、これは本来のオリーブの木の色です。そのままご使用いただいて問題ありません。

乾いた状態から、洗うことで急激に水分を加えられ、その後すぐに乾燥することで気温や湿度に過敏に反応しやすい時でもありますので、洗った後の最初の乾燥は乾燥を長めにせずに、キッチンタオルなどで水分を拭き取り、早めにお手持ちの植物油を塗ると、過度の乾燥を防ぐことが出来ます。
使いはじめの初期の段階で、こうしたオイルメンテナンスをこまめにすることで、しっかりした下地を作り、お使いの環境にも早く馴染むと思います。

一般的な木製品は、長時間水につけておくと木がふやけてしまいます。
といっても、オリーブの木はほとんど水が染み込まないほど密度が高いので、この点はそれほど神経質になることはありません。
ただ、早めに水分を切ることで、雑菌の繁殖を抑え清潔に保つことができます。
また、濡れたままにして乾燥させると、季節によってはひび割れしやすいので、洗ったあとは、布巾で水気をよく拭き取ってから乾かして下さい。
オリーブは水切りのいい木質ですので乾燥は早いです。

まな板は、片面だけ水に濡らしてから、その面を高い温度や温風、直射日光などで乾かすと、木材が反ったり、ヒビ割れの原因になりますので、全体を濡らしてから水気を拭き取り陰干しして下さい。
食器洗い機などで高温の温風での乾燥はひび割れの原因となります。
ここでの乾燥は、まずは清潔さを保つためと覚えておきましょう。

■乾燥させ過ぎは危険
木造住宅は冬になると、木が乾燥してパキッと音がしたりすることがあります。これは木が乾燥しすぎてひび割れを起こした音です。
これと同じで、木製品は温度や湿度によって伸縮します。
極度に、あるいは素早く乾燥させすぎると、木製品はひび割れをおこします。
日々ご使用いただいていれば、表面はよく乾燥していても、適度な湿り気を保ちますが、長期間乾燥状態が続くとカラカラになりすぎてひび割れることがあります。
保存の際は表面にひまわり油、なければサラダオイルなどの食用油を塗って、直射日光の当たらない場所に保管して下さい。
日常的に時々オイルを塗ると乾燥を防ぎ、美しさも保つことができます。
ヒーターやエアコンの温風が直接当たるところは乾燥しすぎることが多いのでご注意下さい。

■起こりうるトラブル
オリーブの木は材木用に育てられたスギやヒノキと違い、オリーブの実を採るために大切に育てられた木です。そのため収穫に適するよう高さを詰めながら育てられます。
このため上に伸びる力は、横方向へと広がり、厳しい自然環境と数十年から数百年といった年月のなかで、とても複雑に曲がりくねった形となります。
これが独特な木目の美しさにもなりますが、まっすぐに育てられた柾目の木と違い、その木目はやや暴れやすい性質も持ち合わせています。
ただ木製品であれば、以下にありますトラブルは、ほとんどの木で起こりうることでもあります。 必要以上に心配し過ぎることはないでしょう。

【ひび割れ】
木製品は自然素材ですので、環境に応じて伸縮します。それ故、ひび割れなどの可能性があります。

【反り】
オリーブの木は非常に硬い木質であることと、厚みが充分にあるまな板などは、急に反ることはあまりありません。ですが、ご使用の環境によっては、長い間にはその可能性もあります。

【亀裂/段差】
木は呼吸しています。そのため美しく複雑な木目は、収縮の中で亀裂や、木目ごとの段差が生じることがあります。

【剥離】
何度も変形しながら成長したオリーブの木は、その傷を自らの樹脂で補いながら成長します。まれにこの樹脂部分が長い間に少しづつ剥がれ落ちることがあります。樹脂部分はすべての製品にあるものではありません。

■日々のお手入れとしてオイルを塗る
塗るオイルの種類は、キッチンにある食用油であれば大抵のものは使えます。

キッチン用品という性質上、塗られた食用油は洗剤などで洗ってしまえば落ちてしまいますが、必ずしも毎日オイルを塗る必要はありません。
お使い頂くなかで、カサカサしてきたなと思ったらオイルを塗ってみて下さい。木目も美しく蘇ります。
「使う」→「洗う」→「(時々)オイルを塗る」
という過程を何度も繰り返していくうちに、オリーブの木とオイル、そしてお使い頂く環境と馴染むことで、自分だけの愛着のある姿になっていくことでしょう。

お使い頂く初期のうちは、まだオイルと木、そして環境が馴染んでいないため、なるべく頻繁にオイル塗りをしてあげる事で、しっかりとした下地作りができます。

また、あまり使用する機会がない、長期保管の場合、日光や外気にさらされる場所での陳列等の場合、オイルをたっぷり塗っておくことをお薦めします。
オイル塗りは簡単なメンテナスですが、カサついた木が美しく蘇る様をみながら、木のぬくもりに触れるとても楽しい作業です。

※カッティングボードにつきましては、製品によってはカタツキのあるものもございます。その場合は下に布巾など敷いていただきますと軽減いたします。

☆数百年という長い長い幾年月を地中海の風に吹かれて過ごした日々、たくさんのオリーブの実をつける役割を終えた木が、職人の手を経てキッチン用品となって生まれ変わり、はるばるチュニジアから日本にわたり、そしてひとつの家族と共に過ごした思い出深い日々がその道具にはあるのです。


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